[ドバイ/ロンドン 14日 ロイター] – 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国のロシアなどは、2019年に最大で日量140万バレル減産する提案を協議している。事情に詳しい関係筋3人が明らかにした。価格下落をもたらす供給過剰を回避するため。ただ、ロシアがこうした大幅減産に同意するかは不透明だ。

関係筋によると、アブダビで11日にサウジアラビア、OPEC非加盟のロシア、その他の国のエネルギー担当相が会合を開き、最大で日量140万バレルの減産が選択肢の一つとして協議された。

関係筋1人は「日量140万バレルの減産は、それ以上またはそれ以下よりも妥当だと考えている」と語った。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー相は日量100万バレルの減産が必要と主張している。OPECは来年の政策を決めるための総会を12月6日にウィーンで開催するが、関係筋によると、これまでのところ新たな減産幅は固まっていない。

ある関係筋は、最低日量100万バレルの減産が足元検討されており、減産幅は同140万バレルを超える可能性もあると指摘。別の関係者(OPEC代表筋)は140万バレルを超える減産は可能ではあるが、市場動向にもよるとした。

こうした中、OPEC当局者らはロシアが新たな減産に加わるか定かでないと指摘した。同国のノバク・エネルギー相は、原油安の歯止めに向けたいかなる緊急対応も正当化されないとの考えを示した。