[ニューヨーク 17日 ロイター] – ヨーク外為市場ではドルが下落。前週末に付けた1年半ぶり高値から押し戻された。18日から始まる連邦公開市場委員会(FOMC)を前に警戒感が広がった。今回のFOMCでは今年4回目となる利上げが決定される見込みだが、市場では今後の利上げペースや景気認識などに注目が集まる。結果は19日午後に発表され、その後パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見を行う。
フォレックス・ドットコム(ロンドン)の市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「投資家らは利上げ決定に加え、9月時点よりも弱めの利上げ予想が示されると予想している」と述べた。欧州や中国など世界的な景気減速や貿易摩擦を巡る懸念、米国内物価の落ち着きなどを背景に、来年の米利上げ観測は当初よりも後退している。
主要6通貨に対するドル指数は0.4%安の97.065。米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物統計によると、ドルの主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する買い越し額は2
84億8000万ドルと、ほぼ2年ぶりの高水準だった前週の311億2000万ドルから減少した。
ユーロ/ドルは0.4%高。一時1.1358ドルを付けた。11月のユーロ
圏消費者物価指数(改定値)は前年比の伸びが1.9%と速報段階の2.0%から下方修正された。オフショア人民元は6.8971元とほぼ横ばい。中国の習近平国家主席は18日、改革開放40周年を記念して演説を行う。ドル/円は1週間ぶりの安値を付け、0.6%安の112.94円で推移。
ドル/円
NY午後4時 112.74/112.76
始値 113.25
高値 113.30
安値 112.69
ユーロ/ドル
N Y午後4時 1.1343/1.1347
始値 1.1350
高値 1.1358
安値 1.1330