[ニューヨーク 18日 ロイター] ーニュヨーク外為市場ではドルが続落し1週間ぶり安値を付けた。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控え、連邦準備理事会(FRB)が今後の利上げペースを緩めるとの思惑からドルのロング(買い持ち)ポジションを巻き戻す動きが見られた。
FOMCでは今年4回目となる利上げも見込まれている。こうした中、トランプ大統領はこの日もツイッターでFRBの引き締め政策を批判。利上げは「新たな過ち」であり「市場をこれ以上流動性に乏しい状態にしないでほしい」と訴えた。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「経済に陰りが見られる中、FRBは来年の成長や利上げペースに関する予想を下方修正してくる可能性がある」と述べた。スコシア銀(トロント)の主任FXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は、市場が織り込む利上げ確率が前日の78%から足元70%に低下しているとし、「FOMC決定直前の動きとしては異例の大きさだ」と指摘した。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)が公表した世界のファンドマネジャー調査によると、世界経済の伸びが向こう12カ月で鈍化すると予想する投資家の割合は差し引き53%となった。
主要6通貨に対するドル指数は0.1%安の97.012。一時、今月10日
以来の安値を付けた。リスクオフの流れから円やスイスフランが買われた。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.1368ドル。ポンド/ドルは0.2%高
の1.2647ドル。
ドル/円
NY午後4時 112.56/112.57
始値 112.29
高値 112.63
安値 112.27
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.1363/1.1365
始値 1.1393
高値 1.1396
安値 1.1350