【ソウル時事】韓国国防省は15日、国防政策の概要をまとめた「国防白書」(2018年版)を発刊した。文在寅政権では初めて。対日関係では、前回16年版に盛り込まれていた「韓日両国は自由民主主義と市場経済の基本価値を共有している」という表現が削除された。
韓国駆逐艦によるレーダー照射問題などには直接触れていないが、摩擦激化で冷え込んだ関係を反映しているとみられる。
白書は「一部の日本の政治指導者たちの歴史認識や、独島(島根県竹島の韓国名)への領有権主張などは、両国関係が未来志向的に向かう上で障害要素となっている」と批判した。
その上で、「今後も、歴史歪曲(わいきょく)と独島への不当な主張に対しては、断固として厳重に対処していく」と強調。「一方で、朝鮮半島と北東アジア情勢の安定に向け引き続き協力していく」と説明した。(2019/01/15-14:23)