[ニューヨーク 15日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、英ポンドが対ドルでこの日の安値から反発。英下院がメイ首相の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)協定案を大差で否決した後、1セント強上げて1ポンド=1.28ドルを上回った。
協定案の否決は政治的な混乱が強まり、秩序なきEU離脱につながる恐れがあるが、大差での否決を受けて議員らが新たな選択肢の模索を強いられるとの見方から英ポンドは上昇した。
ドイツ銀行の通貨ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は、協定案否決について「市場の見方は、内閣不信任決議を経て最終的にはソフトブレグジットの可能性が高まるというものだろう」と述べた。
投票結果は賛成202、反対432で歴史的大差での否決となり、与党内の離脱派、残留派議員らも否決に回った。
ポンドGBP=は採決前に一時1.5%安に下げたものの、その後急反発して0.1%安の1.286ドル。ドル指数.DXYはポンドの動きに合わせて下落。序盤には昨年のドイツ経済が鈍化したことを示す指標を受けて上昇していた。
ポンドは対ユーロEURGBP=で0.5%上昇し、88.7ペンス。 ユーロEUR=はドイツの指標を受けて一時は5日ぶり安値を付けたが、その後1.141ドルまで上昇した。
ドル/円
NY終値 108.66/108.68
始値 108.37
高値 108.76
安値 108.34
ユーロ/ドル
NY終値 1.1414/1.1419
始値 1.1430
高値 1.1455
安値 1.1382