仏ルノーと日産自動車三菱自動車は31日、ルノーが新体制に移行してから初の会合をオランダで開いた。ルノーのティエリー・ボロレ新最高経営責任者(CEO)、日産の西川広人社長兼CEOらが出席。連合の重要決定を3社のトップが相談して決める「合議制」を続けることで一致した。3社連合を維持、発展させていくことでも合意した。

ルノー・日産・三菱自連合のトップ会談が開かれた統括会社(オランダ・アムステルダム)

ルノー・日産・三菱自連合のトップ会談が開かれた統括会社(オランダ・アムステルダム)

 ルノー・日産の統括会社があるアムステルダムで会議を開き、ボロレCEOと西川社長は現地で、三菱自の益子修会長兼CEOはテレビ電話で参加した。カルロス・ゴーン被告の後任の連合トップの人事は議論にならなかったという。

 ルノーのジャンドミニク・スナール新会長は3社のトップ会談に参加しなかった。スナール氏は益子氏と電話会談し、西川氏とも個別で会談したとみられる。

 3社連合はカルロス・ゴーン被告が逮捕された直後の2018年11月末、当時ルノーの副CEOだったボロレ氏と西川氏、益子氏の会談で、連合の運営を合議で進める方針を決めた。ルノーの新体制移行後も踏襲することで合意した。