[東京 31日 ロイター] – 企業連合を組む日産自動車(7201.T)、仏ルノー(RENA.PA)、三菱自動車(7211.T)の3社が31日、ルノーの新経営体制発足後、初のトップ会談を開いた。ルノーと日産の間では、資本関係見直しなどを巡る水面下の駆け引きが続いているが、今回はまず3社が提携関係(アライアンス)の重要性を確認し合い、アライアンスの強化を目指すことで一致した。
トップ会談は、オランダ・アムステルダムの統括会社「ルノー・日産B.V.(RNBV)」で開かれるアライアンス定例会議に合わせて行われた。日産の西川廣人社長兼最高経営責任者(CEO)、ルノーのティエリー・ボロレ新CEO、三菱自の益子修会長兼最高経営責任者(CEO)による3者が会談したほか、西川社長とスナール新会長による日産・ルノーのみのトップ会談も行われたもようだ。
日本からテレビ会議で参加した三菱自の益子会長は同日夜、記者団に対し、西川社長とボロレCEOとの会談では「アライアンスのさらなる活性化を目指そう」と話したことを明らかにした。益子会長、スナール新会長による三菱自・ルノーのトップ会談も電話で行ったといい、「アライアンスの重要性」を互いに確認したと述べた。
定例会議には西川社長、ルノーのボロレ新CEOとスナール新会長、三菱自の益子会長が顔をそろえた。
益子会長によれば、今回の会談では、持ち株会社の傘下で日産、ルノー、三菱自が入るといったような経営体制に関する話題や統括会社のトップ人事については出なかったという。
白木真紀 編集:田巻一彦