【ワシントン時事】トランプ米大統領は1日、ホワイトハウスで記者団に、中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄を受け、中国などの参加を視野に入れた「新たな条約を締結できればより良い」と語った。その上で成立には「すべての締結国が条約を守る必要がある」と強調した。ただ、米ロ対立は深刻化しており、軍縮交渉のめどは立っていないのが実情だ。
これに先立ちトランプ氏は声明で、米国はINF条約を完全に順守してきたが、「ロシアは長年違反してきた」と批判。ロシアが軍事的優位を得ることを許さないために「軍事的な対抗措置を進め、北大西洋条約機構(NATO)や他の同盟国と連携する」と述べ、けん制した。(2019/02/02-08:02)