• 中国は2000億ドルの中国製品への関税撤回が必要と明示-関係者
  • ただ、政治的障害が残っていると関係者語る

米中両国は通商合意に関して最終段階に入っており、合意の一環として米国が昨年から課している対中関税の全てか大半が撤回される可能性が強い。協議に詳しい関係者2人が明らかにした。協議に関して公に話す権限がないとして匿名で語った。

同関係者によると、中国側は米国との最近の協議で、中国製品2000億ドル(約22兆3700億円)相当を対象とした関税の撤回がいかなる通商合意の決着にも必要だと明確にした。

米中が通商合意に近づいていることは米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)がこれに先立って伝えた。

同紙が匿名の情報源を引用して報じたところでは、中国は米国からの農産品、化学製品、自動車などの輸入品に対する関税を引き下げることを提案。米国側は昨年から中国製品に適用してきた制裁について、大半を撤回することを検討しているという。

事情に詳しい複数の関係者によれば、政治的な障害が依然残っている。

中国は交渉の一環として、海外自動車メーカーに課している自動車合弁への出資制限の撤廃予定を早めるほか、自動車輸入関税を現行の15%から引き下げる意向を示している。

ブルームバーグは1日、米国が早ければ3月半ばに米中首脳会談を開催することを検討していると報じた

原題:U.S., China Said Close to Trade Deal That May End U.S. Tariffs(抜粋)