- 第1四半期の純金利収入は過去最高の145億ドル
- トレーディング収入は17%減、株式と債券の両方で減少
米銀JPモルガン・チェースの1-3月(第1四半期)決算は、米利上げからの恩恵を受けた。
12日の発表によると、第1四半期の純金利収入は145億ドル(約1兆6200億円)に急増し、過去最高に達した。米金融当局は今年に入って利上げを停止しているが、2018年の4回の利上げが第1四半期業績の追い風となった。
同行は通期の金利収入見通しを580億ドルで据え置いた。前年比で30億ドルの増加となる。
ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「世界の地政学的不透明にもかかわらず、米経済は成長を続け、雇用と賃金は上昇している。インフレ状況は穏やかで、金融市場は健全であり、消費者と企業の信頼感は依然として強い」とコメントした。
第1四半期の純金利収入は前期比で1%増と、ほぼ横ばいとの同行見通しを上回った。
トレーディング収入は17%減の55億ドル。アナリスト予想では18%減だった。株式と債券の両方でトレーディング収入は減少した。株式引き受け業務の収入は23%減の2億6500万ドルと16年初め以来の低水準だった。
純利益は前年同期比5%増の91億8000万ドル(1株当たり2.65ドル)。ブルームバーグがまとめた調査でアナリストの調整後1株利益予想は2.35ドルだった。
原題:JPMorgan Gets One More Boost From Rate Hikes Before Fed’s Pause(抜粋)
JPMorgan Gets One More Boost Off Rate Hikes Before Fed Pause (1)