[16日 ロイター] – 米アップル(AAPL.O)と米半導体大手クアルコム(QCOM.O)が16日、係争中のすべての訴訟を取り下げることを決め、6年間の世界的な特許ライセンスやチップセット供給で合意した。 

クアルコムにとっては大きな勝利と言え、昨年はインテル製品しか採用されていなかったiPhoneのモデムチップを再び提供する環境が整う可能性もある。 

合意内容にはアップルからクアルコムへの支払いも含まれるという。規模は非公表。 和解を受け、クアルコム株は23%急伸して取引を終了。アップル株は小幅高だった。 

2年間に及ぶ両社の訴訟で、アップルはクアルコムのモデムに関する特許技術供与の慣行が違法だと主張。クアルコムはアップルの特許侵害を非難してきた。 

この日はカリフォルニア州サンディエゴの連邦地裁で審理が行われ、判事が陪審員に両社が和解に達したと明らかにした。