【ワシントン時事】ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、ワシントン市内で開かれた会合で、第3回の米朝首脳会談について「可能性は十分ある。金正恩(朝鮮労働党委員長)がカギを握っている」と述べ、会談が実現するかどうかは正恩氏次第との認識を示した。その上で、北朝鮮が首脳会談に前向きなら米側は応じる用意があると表明した。

 米朝交渉で最大の焦点となっている核兵器の廃棄に関し、ボルトン氏は「北朝鮮はまだ戦略的決断を下していない」と指摘。「だからこそ、われわれは最大限の圧力をかけ続ける」と語り、北朝鮮が核兵器保有を断念しない限り、包囲網を緩める考えはないと明言した。