地球から131億光年離れた宇宙で2つの銀河が合体している証拠をとらえたと、国立天文台などの研究チームが17日、発表した。宇宙の果てから飛んでくる電波を観測するアルマ望遠鏡(チリ)を用いた成果で、観測された銀河の合体としては最も遠い。
観測した天体は、ろくぶんぎ座の方向にある「B14-65666」。この天体にある酸素や炭素、小さな粒子(ちり)が放出した電波をキャッチ。天体にある2つの銀河は地球からの距離がほぼ同じと分かった。私たちが住む天の川銀河よりずっと小さいが、約100倍も盛んに星を生んでいることも判明した。
銀河が衝突、合体すると活発に星が生まれることが知られており、この天体では、隣り合う2つの銀河が合体しつつあるとみられるという。