[ワシントン 18日 ロイター] – トランプ米大統領はタイム誌のインタビューに対し、イランの核兵器保有を阻止するために 軍事力の行使を検討する可能性があると述べた。
タイム誌に18日付で掲載されたインタビューによると、トランプ氏は今月13日に原油輸送の要衝であるホルムズ海峡に近いオマーン沖で発生した石油タンカー攻撃の影響は、これまでのところ「極めて小さい」と指摘。イランによる核兵器保有の阻止、もしくは中東からの原油輸送確保に向け軍事行動を検討するかとの質問に対し、「核兵器(保有阻止)については(軍事行動を)検討する。原油輸送に関しては留保したい」と述べた。
米政府はタンカー攻撃の背後にはイランがいたと非難。両国の対立が深まる中、シャナハン米国防長官代行は17日、中東に約1000人の米兵を追加派遣すると発表した。
トランプ大統領はタンカー攻撃の背後にイランがいたとの米情報機関の検証結果に同意するとしながらも、自身が大統領に就任してからイランは米国に対する敵対的な態度を改めていると指摘。2015年のイラン核合意署名時は常に「米国に死を」とのメッセージを発していたが、「現在はこうしたことは聞かない。今後もそう予想している」と述べた。