IWC=国際捕鯨委員会から日本が脱退したことに伴い、1日から商業捕鯨が31年ぶりに再開されます。

日本は30日付けでIWC=国際捕鯨委員会から脱退しました。これに伴って昭和63年(1988年)から中断していた商業捕鯨が、1日から31年ぶりに再開されます。

1日は山口県の下関市から太平洋の沖合でクジラを捕獲する船団が出航するほか、北海道の釧路市からは沿岸で捕獲する船5隻が出航する予定です。商業捕鯨は十分な資源量が確認されているミンククジラなどを対象に、日本の領海内とEEZ=排他的経済水域に限って行われます。

また、政府がIWCで採択された方法で算出した捕獲枠を設けることになっていて、捕鯨船が出航する前に発表される予定です。

商業捕鯨の再開をめぐっては、海外の環境保護団体などから資源の保護や動物愛護の観点から批判の声も上がっているため、政府としてはクジラの資源量に悪影響を及ぼさない限られた範囲で行うことを強調し、国際社会に理解を求めていくことにしています。