【ロンドン時事】トルコのエルドアン大統領は6日、同国中央銀行のチェティンカヤ総裁を解任した。後任にはウイサル副総裁を昇格させた。金融政策での対立が背景にある。
トルコは昨年通貨危機に見舞われ、2019年1~3月期まで2期連続のマイナス成長に陥った。中銀総裁解任で、経済の混乱に拍車がかかる恐れがある。中銀の独立性に対する懸念も強まりそうだ。
エルドアン氏は、トルコのインフレ率が一時20%超に達したにもかかわらず、経済活性化のために利下げを繰り返し要求してきた。中銀への圧力を強め、外国為替市場で通貨リラの急落を招いた。