【ワシントン時事】来年秋の米大統領選に出馬表明している民主党のバイデン前副大統領は5日放送のCNNテレビのインタビューで、「民主党の大部分は主要問題で私と同じ立ち位置にいる。左翼でなく中道左派だ」と述べ、党内で勢力を増す左派をけん制した。

 バイデン氏は医療保険制度改革について、左派のサンダース上院議員らが主張する公的保険への一本化ではなく、民間保険を残すことが「合理的だ」と主張。また、左派の新星オカシオコルテス下院議員の名前を挙げ「才能ある女性だが、昨年の中間選挙で勝利したのは(多くが)主流派だ」と語り、党を代表する政治家でないとの認識を示した。

 バイデン氏は先月の党討論会で、ハリス上院議員から人種問題への過去の対応を攻められ、支持率を落とした。インタビューで「彼女があのような攻撃をしてくるとは予想していなかった」と述べた。