【ソウル時事】日本政府による韓国向け半導体材料などの輸出管理強化をめぐり、韓国の聯合ニュースは14日、先に訪日したサムスングループの経営トップ、サムスン電子の李在鎔副会長が、対象となったフッ化水素など材料3品目の「緊急物量」確保に成功したと報じた。「既存の在庫量と合わせ、当面、生産への深刻な障害を防ぐことができる水準になる」という。

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 ただ、「追加で確保した物量がどの程度か、どのような経路で確保したかなどについては具体的に確認されていない」とも伝えた。日本の素材メーカーの海外工場からの迂回(うかい)輸入で合意したり、他の調達先を確保したりしたのではないかと推測されている。

 韓国大統領府高官は14日、李副会長の訪日結果についてサムスン側と協議する計画があるかどうかは「適切な時期に話す」と記者団に述べるにとどめた。