【ニューヨーク時事】12日の外国為替市場では、アルゼンチンの通貨ペソが急落した。一時、前週末から3割超下げ、1ドル=61.99ペソの過去最安値を付けた。11日に実施された大統領選の予備選で、現職のマクリ大統領が敗北し、政局の不透明感から売りが膨らんだ。
10月の本選に向けた予備選では、大衆迎合的な政策を掲げる中道左派のフェルナンデス元首相が、財政規律を重視する中道右派のマクリ大統領に大差を付けて首位に立った。
元首相は国際通貨基金(IMF)から受けている金融支援の見直しも表明している。経済の混乱を警戒し、アルゼンチンからの資金流出が強まった。