来年のアメリカ大統領選挙に向けカギとなる州の1つ、中西部アイオワ州で特産のトウモロコシを使った模擬投票が行われ、トランプ大統領が率いる共和党と政権奪還を目指す野党・民主党の支持が真っ二つに割れる結果となり、選挙の行方を占うものとなるか注目されます。

アイオワ州は大統領選挙の候補者選びが全米で最初に行われる、カギとなる州の1つで、選挙前の夏祭りには候補者たちが顔をそろえ、支持を訴えるのが恒例となっています。

これに合わせて、会場では特産のトウモロコシの粒を投票用紙代わりに使った模擬投票が行われ、ことしは今月8日から18日までの祭りの期間中、6万5000を超える投票がありました。

その結果、与党・共和党の候補への投票と、野党・民主党の候補への投票がともに全体のおよそ50%となり、支持が真っ二つに割れる結果となりました。それぞれの党内での得票率は、共和党はトランプ大統領が97%と圧倒的な支持を集めました。

一方、民主党は知名度に勝るバイデン前副大統領が25%、最年少候補のブティジェッジ氏が18%、左派のウォーレン上院議員が15%、次いでハリス上院議員、サンダース上院議員などとなりました。

投票はあくまで祭りの一環として行われたものですが、期間中に100万人以上が集まるアイオワ州最大規模のこの祭りは、候補者にとって重要なアピールの場にもなっていて、模擬投票の結果が選挙の行方を占うものとなるか注目されます。

模擬投票の参加者は

模擬投票をした男性は「この地域の人たちがどう投票したいのか、傾向を示すようなものです。私はウォーレン氏が本当にいいと考えています。構造的な変革が必要です」と話していました。

また、別の男性は「私はハリス氏がいいと思います。差別的な今の大統領には退陣してほしい」と話していました。