- 米中はきょう話し合うとトランプ氏、iPhone特別イベント設定
- ECB政策の見通し、米GDP下方修正、スコットランド波乱の予兆
米中の貿易戦争を背景に、あちこちで「不確実性」という言葉が聞かれるようになりました。日々の見通しがきかない環境で、低金利を好機に100年債発行のアイデアが米国で浮上しています。100年という時間は、ガルシア・マルケスの小説では7世代の物語が描かれる長さ。100年前というのは、米国で禁酒法が制定された年。今から100年先の米国をどの程度信頼するかが問われています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
市場は歓迎
トランプ米大統領は米中が29日に貿易について話し合う予定だとラジオインタビューで述べたが、詳細は示さなかった。中国はこれより先、当面は報復措置を取らず、貿易戦争のさらなるエスカレートを防ぐことに注力したいとの考えを示していた。トランプ氏はただ、不確実性が経済の重しになっているとの指摘に対し、「私はあきらめない」と言明した。
年末商戦
アップルは新型「iPhone(アイフォーン)」を披露するイベントを9月10日に開催する。アイフォーン以外の新製品も発表されるとみられる。ブルームバーグが今月報じたところによると、昨年発売したアイフォーンの「XS」と「XS MAX」それぞれの後継機として「Pro(プロ)」モデルが発表されるほか、「XR」の後継機種も披露される見通しだ。
ドラギ路線の行方
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、量的緩和(QE)再開を正当化できるほど経済は弱くないと言明。9月の政策会合で利下げとQE再開が発表されるとの市場の期待をけん制した。一方、11月にECB総裁に就任するクリスティーヌ・ラガルド氏は、金利を引き下げる余地はまだあるとの認識を示した。
目標遠のく
第2四半期の米GDP改定値は前期比年率2%増。速報値の2.1%増から下方修正され、トランプ大統領が目標とする3%成長の達成が一段と厳しくなった。個人消費が好調な一方、輸出や在庫、住宅投資など幅広い項目が下向きに修正された。統計発表後、トランプ大統領はツイッターで「金融当局がなすべきことをすれば、われわれはロケットのように急上昇する!」と述べた。
第一幕
英与党・保守党のスコットランド支部であるスコットランド保守党のデービッドソン党首が辞任した。ジョンソン首相が欧州連合(EU)離脱を巡り総選挙を戦う場合に打撃となりそうだ。デービッドソン氏はこれまで、ジョンソン氏との見解の相違が何度も公になっていた。EU離脱を受けてスコットランドでは再び英国からの独立を問う住民投票実施の機運が高まっている。
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