[ローマ 3日 ロイター] – イタリアの左派政党「五つ星運動」は3日、中道左派の民主党(PD)との連立政権樹立の是非を問う投票を行い、賛成多数で承認した。
ディマイオ党首によると、インターネットを通じて行われた投票では賛成が79.3%に上った。
これを受け、コンテ首相が組閣に着手することになり、数日中にも新政権が発足する見込み。新内閣は議会両院による投票で信任を得る必要がある。
これに先立ち、五つ星運動と民主党は共通の政策綱領を発表。経済成長に主眼を置いた予算編成を目指す一方で財政を危機にさらさないことでも合意した。
綱領は21項目から成り、欧州連合(EU)の財政規則は「過度に硬直的」としてより柔軟な運用を求めた。
社会的な公正を強調し、最低賃金の導入や付加価値税(VAT)増税の回避、教育・研究・福祉への歳出拡大などを盛り込んだ。また多国籍IT(情報技術)企業へのデジタル課税の導入を目指すほか、南部の開発を支援する公的金融機関を設立する。