[ワシントン 11日 ロイター] – トランプ米大統領は11日、対イラン制裁を緩和する可能性を示唆した。また、イラン政府が核問題を巡り米国との合意を望んでいることを確信していると述べた。 

米国がイランに対する「最大圧力」を緩める可能性はあるかとの記者団からの質問に対し、トランプ大統領は「どうなるか見守ろう」と応じた。 

さらに、イランがウラン濃縮に着手することは「非常に危険」とした上で、「イランは合意することを望んでいると確信する」と述べた。 

「イランが合意を望めば素晴らしい。そうでなくても構わない」とし、「イランは財政面で苦境に立たされている。制裁は厳しくなる一方だ」とけん制した。 

また、月内に行われる国連総会でイランのロウハニ大統領と会談する計画かとの質問に対しては、何も検討していないと答えた。 

トランプ大統領が前日、外交政策で強硬派のボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任したことを受け、イランなどに対する米国の強硬路線が一部転換するとの憶測が広がっている。 

一方、ロウハニ大統領はこの日、マクロン仏大統領と電話会談し、米国が対イラン制裁を維持する限り、米国と交渉する意向はないと言明した。