[ワシントン 1日 ロイター] – 米供給管理協会(ISM)が1日公表した9月の製造業景気指数は47.8と、前月の49.1から悪化し、2009年6月以来の低水準となった。米中貿易摩擦が企業業況感を悪化させており、第3・四半期に米景気が急速に減速した可能性に懸念が強まった。 

同指数は6カ月連続で低下。景気拡大・縮小の節目となる50を下回るのは2カ月連続。 

ロイターがまとめたアナリスト予想は50.1だった。 

ドイツ銀行セキュリティーズの首席エコノミスト、トーステン・スロク氏は「深刻だ」とし、「減速が鈍化する兆候は見られない。リセッション(景気後退)リスクは実在する」と述べた。 

製造業活動は米経済の約11%を占める。ISM指数が42.9を下回ると、リセッションのシグナルと見なされる。 

内訳では、新規受注指数が47.3と、12年6月以来の低水準となった前月の47.2から小幅上昇した。 

輸出受注指数は2.3ポイント低下し41.0。 

雇用指数は46.3で前月の47.4から低下した。価格指数は49.7と前月の46.0から上昇したものの、予想の48.5を下回った。