• エクルズ元議長をしのぶ映画のプレミアショーに先立ちスピーチ
  • 金融政策や自身の経済見通しについてコメントせず

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は7日、1930年代を振り返り、連邦準備制度の独立性の基礎を築いた初期の議長の1人を称賛した。

パウエル議長は1934年から48年までFRBを率いたマリナー・エクルズ元議長をしのぶ映画のプレミアショーに先立ちソルトレークシティーでスピーチ。事前に準備された原稿によると、同議長はエクルズ氏について、「現在の米国には独立した中央銀行があるという事実、つまりその時々の政治的圧力にかかわらず、経済にとって長期的に最高の利益に合致する決断を中央銀行が下すことができるという事実に他の誰よりも貢献した」と指摘した。

Marriner Eccles
マリナー・エクルズ氏写真家:ウィリアムC.シュラウト/ゲッティイメージズのLIFE画像コレクション

パウエル議長は短いスピーチのテキストでは、金融政策や自身の経済見通しについてコメントしなかった。議長は一年にわたり、トランプ大統領から利下げと債券購入の再開を迫られているが、大統領からの攻撃に直接のコメントは控え、FRBの独立性と、物価安定と最大限の雇用という議会が定めた目標を追求する決意を一貫して表明している。

原題:
Powell Lauds Former Fed Chairman for Forging Fed’s Independence(抜粋)