【ニューヨーク時事】インターネット交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(FB)が主導する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」発行計画から、クレジットカード大手のビザやマスターカードなど米国の4社が新たに離脱を決めたことが11日明らかになった。2020年前半の発行を目指す計画の先行きが不透明になってきた。

<フェイスブックの「リブラ」計画>

 ほかに離脱するのは、電子決済サービスのストライプと電子商取引大手のイーベイ。既に電子決済ペイパル・ホールディングスも離脱の意向を表明している。

 リブラ発行計画について、各国・地域の規制当局は金融システムの安定性の問題やマネーロンダリング(資金洗浄)への悪用の観点から強い懸念を表明。ビザは声明で「現段階では不参加を決めた。規制など多くの要因を踏まえて最終的な決定を下す」と説明した。