- 外交儀礼から逸脱した文書、返答はする-エルドアン大統領
- トルコのシリア侵攻はトランプ氏書簡に対する返事-大統領顧問
トルコのエルドアン大統領は18日、自身に向かってトランプ米大統領が「愚か者」や「タフガイ」、「悪魔」になるなと警告した書簡を忘れないと語った。外交儀礼から逸脱した文書だったとし、これに対する返答はすると言明した。
トランプ氏からエルドアン氏に宛てた書簡は今月9日付で、トルコにシリア侵攻を開始しないよう説得する意図があった。だが同日にトルコは米軍の支援を受けたシリアのクルド人武装勢力を国境付近から駆逐するため、軍を越境させた。エルドアン氏の顧問を務めるギュルヌル・アイベト氏は、この侵攻はトランプ氏の書簡に対する返事だったと述べていた。
エルドアン氏がトランプ氏の書簡について公に反応を示すのは、これが初めて。イスタンブールで開いた記者会見で、エルドアン氏は現時点では返答を差し控えているとし「現時点でこの問題を優先課題とは考えていない」と述べつつ、「この問題について、しかるべき時に必要な措置がとられると認識されるべきだ」と続けた。
エルドアン氏は11月13日にワシントンでトランプ氏と会談する予定。
原題:
Erdogan Says He Won’t Forget Trump’s ‘Devil’ Letter(抜粋)