[ニューヨーク 12日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが対円で上昇し、約2週間ぶり高値を更新した。米国が中国との通商協議で「第1段階」の原則合意に達したとの情報が材料視された。関係筋によると、米国は中国との通商協議で「第1段階」の原則合意に達した。 

ブルームバーグも関係筋の情報として、米中が原則的な合意に達し、トランプ米大統領の署名待ちと報じた。 米国が発動を予定していた対中関税の発動期限を目前に控えての合意となる。 トランプ大統領はこの日、中国との通商合意に「極めて近い」とツイッターに投稿していた。 

ドルは安全資産とされる円JPY=に対し0.75%高の109.35円。 ドルはオフショア人民元に対しては1.06%下落し、1カ月ぶり安値を付けた。 

UBSの為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「為替市場ではリスクオンの動きがみられた」と指摘した。 

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.3%上昇した。 ユーロEUR=は対ドルで0.11%安。欧州中央銀行(ECB)は同日の定例理事会で政策金利を予想通り据え置くとともに、引き続き追加利下げの可能性に含みを残した。 

ポンド/ドルGBP=は0.28%安。同日投開票の総選挙が予想外の結果となることに備え、最近の上昇を受けた利益確定売りが広がった。投票は現地時間午後10時(日本時間13日午前7時)に締め切られ早ければ13日午前3時(日本時間同日正午)にも大勢が判明するとトレーダーは予想する。 

ドル/円 
NY終値 109.29/109.33 
始値 108.62 
高値 109.44 
安値 108.57 

ユーロ/ドル 
NY終値 1.1128/1.1132 
始値 1.1131 
高値 1.1154 
安値 1.1104