- 4年前に合意した問題に関する文言が弱められた
- 目標達成のための市場メカニズム導入に向けて前進できず
スペイン・マドリードで開催された国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)は、15日に閉幕した。4年前に合意した問題に関する文言が弱められ、化石燃料による環境汚染を抑制する国際的な取り組みは一歩後退した。
COP25では約200カ国の代表が2週間余り協議したが、温室効果ガスをさらに削減する「緊急の必要性」があるとだけ合意した。各国が目標を達成する手段としての市場メカニズム導入に向けた作業を先送りし、この問題の解決のために必要な資金調達について合意できなかった。2015年採択のパリ協定では、全ての国が温室ガス削減に向け一段と積極的な政策を実行することで合意していた。
環境団体パワー・シフト・アフリカのディレクター、モハメッド・アドゥ氏は、来年「英グラスゴーで開かれる次回会議が成功するには、各国に気候変動対策の計画を修正・改善するよう求める明確なメッセージが必要だ。それが実現しなければグラスゴーで収穫はほとんど見込めないだろう」と述べた。
原題:
Climate Fight Takes a Step Back With No Deal on Carbon Markets(抜粋)
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