17日のニューヨーク外国為替市場では逃避先通貨とドルが上昇。英国が合意なしに欧州連合(EU)を離脱するとの不安が再燃し、ポンドは1カ月ぶりの大幅安となった。
- ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇
- 上昇は3営業日ぶり
- スイス・フランが主要10通貨の全てに対し上昇し、円も幅広い通貨に対して買われた
- ポンドは急落、英総選挙後の上昇分を失った
- ジョンソン首相がEUとの通商取り決めで強硬路線をとる考えだと明らかになり、ポンド売りに-スコシアバンクのチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏がリポートで指摘
- 米国株と原油、米国債利回りは上昇
- ニューヨーク時間午後4時33分現在、ポンドは対ドルで1.5%安の1ポンド=1.3132ドル
- 一時は1.3100ドルまで下げ、下落率は11月15日以降で最大
- EU離脱の先行き不透明などを受け、イングランド銀行(中央銀行)は1月の会合で金利を引き下げると、ドイツ銀行は予想
- ユーロはドルに対して0.1%未満高い1ユーロ=1.1147ドル
- ドルは対円で0.1%安い1ドル=109円49銭
- 19日の日銀政策決定会合を控え、小幅な値動きに終始
- ドルはスイス・フランに対し一時0.9796ドルと、8月27日以来の安値を付けた
原題:Haven Currencies, Dollar Advance; Pound Stumbles: Inside G-10(抜粋)