11月の米新築一戸建て住宅販売は増加し、直近3カ月の販売ペースが2007年以降で最高となった。住宅市場の勢いが持続し、米経済の下支えに貢献していることを示した。

キーポイント
・新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比1.3%増の71万9000戸
 ・ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値(73万2000戸)は下回った
 ・10月は71万戸(速報値73万3000戸)に下方修正
 ・11月までの3カ月間の販売ペースは年率72万戸-12年ぶりの高水準販売
・価格の中央値は前年同月比7.2%上昇し33万800ドル
U.S. new-home sales post best three months since 2007, helped by low rates

インサイト

  • 新築住宅需要の拡大は、歴史的に低いローン金利や1960年代以来の低失業率、所得の伸び加速などが支え。住宅市場の堅調は、国内総生産(GDP)の算出に用いられる住宅建設を引き続き押し上げるとみられる
  • 一方、供給水準の低さが引き続き価格押し上げ圧力となり、低金利・賃金増を背景とした値ごろ感を一部相殺している
  • 販売は全米4地域中、2地域で増加。北東部が52.4%増と大きく伸びたほか、西部は7.5%増で2年ぶり高水準を記録
  • 販売に対する在庫比率は5.4カ月と、前月の5.5カ月から低下。新築住宅在庫は11月末時点で32万3000戸
  • 販売されたが未着工の住宅は増加。一部未完成の住宅は16年7月以来の高水準
  • 統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. New-Home Sales Rise to Cap Best Three Months Since 2007 (1)(抜粋)