• 中国のデフォルト急増で当局動くか、日産との関係修復をルノー重視
  • トルコ軍をリビアに派兵か、中国高速鉄道IPO、不動産運用を強化

誰もいないのに何かが動いている気配が-。閑散としたクリスマスの外国為替市場で、サスペンスドラマを思わせるような展開がありました。材料もなく、トレーダー不在といわれながらもドルは一時106円台前半に急降下、ポンドは4.5%下げました。一時的な騒ぎを起こした張本人はアルゴリズムだとの見方もあるようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

2兆円規模

デフォルト(債務不履行)が記録的水準に増えている中国で、人民銀行(中央銀行)をはじめとする当局がシンポジウムで信頼回復策を話し合ったと、金融時報が報じた。中国本土の債券デフォルトは今年1300億元(約2兆円)を突破。2018年に記録した年間記録(1220億元)をすでに上回っている。

修復に意欲

ルノーのスナール会長は、日産自動車とのアライアンス修復は「存続に関わる問題」だと、ダウ・ジョーンズとのインタビューで発言。ルノー、日産両社の最近のパフォーマンスは「悲惨」で「不名誉」だとして、「このままではやっていけないと、誰もが認識している」と話した。

パワーバランス

トルコのエルドアン大統領はリビア暫定政府を支援するため、トルコ軍のリビア派兵に傾いている。訪問先のチュニジアで記者会見し、「もちろん検討する」と表明した。シラージュ暫定首相率いるリビア暫定政府は、同国東部に拠点を置く「リビア国民軍(LNA)」のハフタル司令官と対立している。

発車準備

中国の北京と上海を結ぶ高速鉄道を運営する京滬高速鉄路は、新規株式公開(IPO)計画を上海証券取引所に届け出た。目論見書によれば、売却するのは最大63億株の新株で資本全体の12.8%に相当する。株式は上海市場に上場する計画で、ブックビルディングは来年1月6日に開始する。IPOで新たに調達する資金の推定額は明記していない。

追い風

大和証券は不動産関連の運用を強化する。既存の不動産投資信託(リート)の増資や新たな私募リートの組成で成長を加速させ、関連子会社の運用資産規模を1年以内に直近の水準から1割強増やし1兆円に拡大する方針だ。大和リアル・エステート・アセット・マネジメントの福島寿雄社長がインタビューで述べた。

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