【パリ時事】スペイン下院(定数350)は7日、中道左派の社会労働党を率いるサンチェス首相の信任投票を実施し、賛成多数で可決した。これにより、昨年4月の総選挙以来、約9カ月ぶりに正式政権が発足する見通しとなった。
社会労働党は昨年11月のやり直し総選挙で120議席を獲得し、第1党となった。過半数に満たないため、サンチェス氏は各党との連携を模索。急進左派ポデモスとの間で連立政権樹立へ向けた協力で基本合意したほか、カタルーニャ共和左派(ERC)の容認も取り付け、再任にこぎ着けた。
サンチェス氏はラホイ前首相の辞任に伴い、2018年6月に首相に就任。政権不在となった昨年4月以降、暫定首相を務めていた。