アメリカのホワイトハウスはトランプ大統領が、北村国家安全保障局長と韓国の国家安保室長に面会したと明らかにし、北朝鮮との非核化交渉が難航するなか、日米韓の3か国で連携していく姿勢を示すねらいがあるとみられます。
ホワイトハウスはトランプ大統領が8日、北村国家安全保障局長と韓国のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長に短時間、面会したと明らかにしました。
ホワイトハウスは声明のなかで「トランプ大統領は日本と韓国がインド太平洋地域で最も強力な同盟国だとしたうえで、アメリカへの支援や深い友情に、感謝を示した」としています。
また、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するオブライエン大統領補佐官も北村局長と韓国のチョン室長との3者で協議を行いイラン情勢や北朝鮮情勢について意見を交わしたということです。
北朝鮮をめぐっては先月31日まで開かれた朝鮮労働党の重要会議で、キム・ジョンウン(金正恩)委員長が核抑止力の強化や新たな戦略兵器について言及したことから、新たな挑発に対する警戒感が広がっていて、トランプ大統領も今月、キム委員長について「彼は私への約束を破るとは思わないが、破るかもしれない」と述べ懸念を示しています。
アメリカとしては北朝鮮との非核化交渉が難航するなか、日米韓の3か国で連携していく姿勢を示すねらいがあるとみられます。