アメリカで1億人が視聴しているとされるアメリカンフットボールの試合の合間に放送されたテレビコマーシャルの人気投票が行われ、大勢の有権者にアピールしようと流されたトランプ大統領の選挙コマーシャルが最下位となり、有権者の支持を集めることはできませんでした。
この調査はアメリカの新聞「USAトゥデイ」が毎年、NFL=アメリカプロフットボールリーグのチャンピオンを決めるスーパーボウルの合間に放送されるコマーシャルを対象に行っているもので、インターネット上での投票でそれぞれのコマーシャルに10点満点で点数をつけて、その平均点で順位が競われました。
大勢の有権者が見る絶好のチャンスを生かそうと、ことしはトランプ大統領と、民主党の候補の1人 ブルームバーグ前ニューヨーク市長が、それぞれ1000万ドル(10億円以上)を費やして選挙コマーシャルを流しました。
このうち、麻薬の密売に関わったものの恩赦となり大統領に感謝する女性を紹介したトランプ大統領のコマーシャルは62作品中、最下位の62位でした。
一方、ブルームバーグ前市長が銃規制の推進を訴えたコマーシャルは60位で、いずれの選挙コマーシャルも人気がありませんでした。
圧倒的な資金力を誇る2人はテレビコマーシャルを活用して大勢の有権者にアピールしようと試みましたが、有権者の支持を集めることはできませんでした。