【カイロ時事】シリア国営メディアは8日、アサド政権軍が反体制派最後の拠点となっている北西部イドリブ県の要衝サラケブを制圧したと伝えた。政権軍は1月下旬に、同県の主要都市マアラト・ヌマンを反体制派から奪還しており、それに続く戦果となる。アサド政権はシリア全土掌握に向け攻勢を強化。国連の推計では、イドリブ県で昨年12月以降に避難を強いられた人は58万人超に達している。
サラケブは、首都ダマスカスと北部アレッポを結ぶ幹線道路と、地中海岸の西部ラタキアとアレッポを結ぶ幹線道路が合流する交通の要衝。政権軍は今月初めに町を包囲し、敗走した反体制派が残した爆発物や地雷などの除去を進めていた。