衆議院予算委員会で安倍総理大臣がやじを飛ばしたことをめぐり、野党側は「容認できない」などと反発しているのに対し、与党側は審議への影響は避けたい考えで、協議が行われる見通しです。
新年度予算案を審議している衆議院予算委員会で12日、立憲民主党の議員の質問が終わったあと、安倍総理大臣は「意味のない質問だ」とやじを飛ばしました。
野党側は謝罪と撤回を求めるなど反発していて、立憲民主党の安住国会対策委員長は「議会人としてあるまじき行為で容認できず、懲罰に値する」と述べました。そして今後の審議には応じない構えで、安倍総理大臣に対する懲罰動議の提出も含め、対応を検討することにしています。
これに対し、自民党の森山国会対策委員長は「新型コロナウイルスのことを考えても、1日も早く予算案を成立させなければいけない」と述べました。与党側は、謝罪や撤回は難しいとする一方、審議への影響は避けたい考えで、与野党の間で協議が行われる見通しです。
またIR=統合型リゾート施設をめぐる汚職事件で起訴され、12日夜、保釈された秋元司衆議院議員について、野党側は国会で説明すべきだとして証人喚問を求めていく方針ですが、与党側は裁判が控えていることなどから、慎重な姿勢を示しています。