- 武漢市は隔離措置を強化、北京では戻った人に経過観察と報道
- トランプ大統領、習主席の取り組み評価-ウイルス感染制御で
中国湖北省衛生健康委員会の王賀勝主任は15日、同国が新型コロナウイルス感染拡大を封じ込める闘いにおいて、「最も重要な時期に入りつつある」との考えを示した。
感染拡大の中心地である同省武漢市で記者会見した王主任は、詳細には触れなかった。ただ、中国の専門家によれば、同省以外の地域では過去10日間に確認された新たな感染症例が減っているという。
武漢市は感染拡大防止に向け、住民に対する隔離措置を一段と強化した。同市の通知によると、医療サービスを受けたり、医療・検疫作業を支援したり、不可欠なサービスの提供を継続したりする以外は、居住地域を離れてはいけない。
新たな規則の下では、武漢市住民の大半は医療サービスを受ける以外、居住地域を出ることができないことになる。
隔離措置を講じている他の都市の場合、食料購入のために数日おきの外出を認めているが、同市の通知からは住民がどのように食料などを確保することができるのか明らかでない。
一部の居住地域は入出ができないように封鎖されるほか、自分の居住地域以外に入ることが禁じられる。
また北京では、各地から戻ってきた人々に対し経過観察のため14日間の自宅待機が求められることになった。北京日報が衛生当局の14日の通知を基に報じた。
「一生懸命」
トランプ米大統領は14日、新型ウイルス感染について、習近平国家主席が拡大を制御するため「一生懸命に取り組んでいる」との認識を示した。
ワシントンのイベントでトランプ大統領は、習主席と話したことに言及した上で、「これはとてつもなく大きな問題だ。だが彼らは非常に有能であり、対処するだろう」と語った。
米国内の新型ウイルス感染者を巡っては、「多くの人々は症状が改善しており、完全に回復したケースもある。米国の状況はとても良い」と述べた。
原題:China Adds 2,641 Cases; Wuhan Tightens Quarantine: Virus Update(抜粋)