全米不動産業者協会(NAR)が発表した1月の米中古住宅販売件数は前月から減少したものの、力強い基調を維持した。低い借り入れコストや賃金上昇を背景に、物件をより購入しやすい状況が続いている。
キーポイント |
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・中古住宅販売件数(季節調整済み、年率)は前月比1.3%減の546万戸 ・ブルームバーグがまとめた市場予想中央値(544万戸)を上回った ・前月は553万戸(速報値554万戸)に下方修正 ・中古住宅価格(中央値)は前年同月比6.8%上昇し、26万6300ドル ・在庫が依然として少ないことが影響 |
インサイト
- 販売件数は前月比でやや減少したが、約2年ぶりの高水準となった昨年12月の水準近辺にとどまった
- 販売に対する在庫比率は3.1カ月。12月は3カ月で、20年余りに及ぶデータで最低だった
- 購入者全体に占める初回購入者の割合は32%と、前月の31%から上昇
NARの見解
チーフエコノミストのローレンス・ユン氏:
「12月と1月のデータを合わせて見ると、中古住宅販売はかなり好調だ。ただ、在庫不足のために価格は急激に押し上げられており、なお制約もある」
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Existing-Home Sales Remain Solid Amid Scarce Inventory (1)、U.S. Jan. Existing-Home Sales Fell 1.3% to 5.46m Rate(抜粋)