26日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが上昇。新型コロナウイルス感染拡大に関する懸念が強まる中、月末の調整や企業関連のフローに支えられた。スイス・フランはほぼ変わらず。スイス国立銀行(中央銀行)は景気下支えに向け介入する用意があると、当局者が述べた。

  • 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%高。ドルは主要10通貨に対してほぼ全面高。一方、新興国通貨は下落
    • 米食品医薬品局(FDA)高官は新型ウイルスについて、パンデミック(世界的な大流行)に向かいつつあるとの認識を示した
    • ニューヨーク市近郊のナッソー郡当局者はウイルスに感染している可能性がある83人を監視していると明らかにした
    • トランプ米大統領はウイルス感染拡大を回避する取り組みについて、26日夕に記者会見する予定
  • ドイツのシュパーン保健相は同国では「新型コロナウイルスの流行が始まった段階」にあるとし、感染の連鎖をすべて追跡調査するのはもはや不可能になったとの考えを示した
  • ニューヨーク時間午後4時9分現在、ドルは対円で0.2%高の1ドル=110円44銭
  • ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.0883ドル。ユーロは対フランで0.1%高

原題:USD Climbs, CHF Muted on SNB Intervention Concerns: Inside G-10(抜粋)