新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日中両政府は、来月予定されていた習近平国家主席の日本訪問を延期しました。日本政府は、感染拡大を抑えたうえで、早ければ年内の訪日実現を目指し、日程の再調整を進める方針です。
来月上旬に予定されていた中国の習近平国家主席の日本訪問について、日中両政府は5日、新型コロナウイルスへの対応を最優先に進めていることなどを理由に、日程を再調整すると発表し、訪日を延期しました。
日本政府は、習主席の訪日を両国関係が安定軌道に乗る大きな節目になると位置づけていましたが、感染が拡大する中、準備会合が延期されるなど、事務レベルの協議が遅れていました。
延期後の訪日日程について、茂木外務大臣は「さまざまな外交スケジュールや政治日程などをにらみ、決定したい」と述べました。
日本政府は、まずは感染拡大を抑えたうえで、夏には東京オリンピック・パラリンピックがあることなどを踏まえ、早ければ年内の訪日実現を目指し日程の再調整を進める方針です。