• 米経済はデフレ回避へ、州の活動再開は自分が決定とトランプ氏
  • サウジさらに減産も、iPhoneデザイン刷新、米国株は底入れか

先週、米大統領選の民主党候補指名争いから撤退したサンダース上院議員が、バイデン前副大統領への支持を明らかにしました。両陣営からスタッフを集め、政策作業部会を立ち上げるとしています。トランプ大統領打倒を掲げる両者がどう共闘していくか注目されます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

デフレは回避へ

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、新型コロナウイルスが経済に深刻な打撃を与えているものの、金融当局は米国をデフレのわなに陥らせないために必要な手段を確保していると述べた。ブルームバーグテレビジョンとのインタビューでクラリダ氏は、「需要が極めて悪い影響を受けている」としつつ、これは「ディスインフレの状況であり、デフレではないと考える。デフレを回避し、この厳しい局面を切り抜けられるよう経済を支援する手段がわれわれにはある」と述べた。

決定権は自分に

トランプ大統領は各州の活動再開や、新型コロナ感染拡大への対策で実施しているソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)の緩和を巡る決定権は大統領自身にあり、知事ではないと明言した。トランプ氏はツイッターで、「偽ニュースメディア」による「州の経済活動再開は知事に決定権がある」との報道は不正確だと指摘。「多くの正当な理由から、これは大統領が決定することだ」と述べた。ただ理由は一つも挙げていない。

さらに減産も

石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が6月に再び協議する際に、サウジアラビアは必要ならば一段と原油生産を削減する用意があると、アブドルアジズ・エネルギー相が明らかにした。同相は記者団に対し、「柔軟性と実用主義により、われわれは必要に応じて引き続き追加行動を取ることが可能だ」と発言した。

デザイン刷新

アップルが「iPhone(アイフォーン)」上位機種のデザイン刷新を準備している。計画に詳しい関係者が明らかにしたもので、タブレット「iPad(アイパッド)」の最新機種のデザインを参考にする。今秋は新型アイフォーン最大4機種を第5世代(5G)移動通信規格対応とする予定で、少なくとも上位2機種の外枠は現モデルのような曲線デザインではなく、シャープな印象となる見込み。

底入れか

米国株が新たな安値を付ける可能性は低いと、ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。政策当局者の「何でもやる」というアプローチに支えられるとしている。デービッド・コスティン氏率いるゴールドマンのストラテジストはリポートで、米国で経済活動再開後に新型コロナ感染急増の第2波が起こらなければ、株式相場が安値を更新する可能性は低いと記した。

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