新型コロナウイルス感染拡大により「巣ごもり需要」が高まる中、任天堂は取引業者に家庭用ゲーム機スイッチ増産への協力を要請した。ただメモリーなど重要部品の不足が増産に影響する可能性もある。
情報が非公開のため匿名を条件に取材に応じた複数の関係者によれば、任天堂は今期(2021年3月期)の生産計画である2200万台に合わせて部品を供給してもらえるよう取引業者に要請した。前期と同水準の生産台数だが、17年3月の発売から3年が経過したこともあり、従来は前期比で減少する予定だった。
任天堂の広報担当者は部品供給業者に「増産には対応してもらいたい」とした上で、一部で調達見通しが立たず「スイッチをどれだけ供給できるかは見通せない部分もある」と述べた。