[30日 ロイター] – 米製薬のギリアド・サイエンシズ(GILD.O)は30日、第1・四半期決算を発表するとともに、新型コロナウイルス感染症治療薬の候補とされる同社の抗ウイルス薬レムデシビルについて、国際的な協力のもとで、来月末までに治療コース14万回分超の生産を達成できるとの見通しを示した。
年末までには同100万回分超、来年は数100万回分の生産をめざす。
同社の第1・四半期決算は、売上高が5%拡大する一方、レムデシビルの開発コストなどがかさみ、利益は前年同期とほぼ同水準にとどまった。売上高は55億5000万ドルで、調整後の1株利益は1.68ドルとなった。
リフィニティブによると、アナリスト予想平均は売上高が54億5000万ドル、同1株利益は1.57ドルだった。
ブルームバーグの報道によると、米食品医薬品局(FDA)のハーン長官は、レムデシビルのデータ検証を迅速に進めていると表明。FDAはロイター宛ての電子メールによる声明で、同剤をなるべく早く患者に提供できるよう、ギリアドと協議中であることを確認した。