• 適切な患者を確実に絞り込めるよう、データの全体性を見たい-長官
  • レムデシビルの緊急使用許可は速やかに実現と予測-ファウチ所長

米食品医薬品局(FDA)は新型コロナウイルス感染症(COVID19)治療薬の候補とされる米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬レムデシビルについて、「電光石火の速さ」でデータを検証していると、ハーンFDA長官が述べた。レムデシビルは米国での臨床試験で肯定的な結果を示した。

  ハーン長官はインタビューで「ギリアドと共同でスピードの必要性を重視しつつ、データの検証に努めている」と述べ、「監督当局のあらゆる決定には多くの要素が絡んでくる。レムデシビルの対象として適切な患者を確実に絞り込めるよう、データの全体性を見たい」と説明した。

  米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は30日、米NBCの番組でレムデシビルの緊急使用許可は「極めて速やかに」実現するだろうと述べた。ファウチ氏は29日にハーン長官と話したことを明らかにし、FDAはまだ最終的な決定は下していないと述べたが、近く決定が発表されると期待していると語った。

ギリアド、レムデシビル5万回分余り出荷できる準備整う-CEO
ギリアド、レムデシビルが主要評価項目達成-新型コロナ臨床試験 (1)
原題:FDA Moving at ‘Lightning Speed’ on Gilead Drug, Hahn Says (1)(抜粋)