全米不動産業者協会(NAR)が29日発表した5月の中古住宅販売成約指数は、統計開始以来の大幅上昇となった。住宅ローン金利の低下や、一部の州でのロックダウン(都市封鎖)解除が追い風となった。
キーポイント |
---|
・5月の中古住宅販売成約指数(季節調整済み)は前月比44.3%上昇して99.6 ・ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は19.3%の上昇 ・新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)となる前の最高水準(2月の111.4)をなお下回る ・4月は統計を開始した2001年以降で最低だった前年同月比(季節調整前)では10.4%低下 |
インサイト
- 新型コロナ対策の活動制限で春の住宅販売シーズンは中断していたが、大幅な指数の改善は住宅市場が他の経済分野より急速に勢いを取り戻していることを新たに示唆する
- 住宅ローン金利が過去最低に下げ、需要の安定に寄与した。ただ高失業率と根強い公衆衛生面の懸念が逆風となる可能性がある
- 「見通しは大幅に改善した」-NARチーフエコノミストのローレンス・ユン氏
詳細
- 販売成約指数は全米4地域の全てで大幅に上昇-西部が56.2%上昇、南部が43.3%上昇
- 統計表
原題:U.S. Pending Home Sales Post Record Gain, Exceed All Forecasts(抜粋)