【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)は1日、新型コロナウイルスへの対応を提言する専門家による緊急委員会が前日に開いた会合の協議結果を発表した。それによると、専門家委は、流行は長期化すると予想。各地域や各国が対応を途切らせることなく、持続的に実施していくことが重要との見解を示した。
専門家委はまた、1月末に宣言した「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」が継続しているとの認識で一致。WHOも結論を追認した。
テドロス事務局長は会合開幕時の声明で、新型コロナは「1世紀に1度の危機で、影響は数十年間にわたり残るだろう」と強調した。
専門家委は、WHOに対しては各国の市民が過剰な制限で「疲弊」しないよう、現実的な対応の指針を策定していくことなどを提言。各国に対しては、政治のリーダーシップ発揮やデマへの対応、リスク評価に基づいて渡航制限を随時見直し、WHOと情報を共有していくことを勧告した。