立憲民主党との合流協議をめぐり国民民主党の玉木代表は、党をわける「分党」を行う意向を示しました。来週にも開く両院議員総会で了承が得られれば、具体的な協議に入りたい考えで、当面は、合流に参加する議員と、しない議員の規模が焦点です。

立憲民主党との合流協議をめぐり国民民主党は、合流する場合の新党の名称の決め方で譲歩する案が示されたことなどから、11日臨時の役員会を開き、対応を協議しました。

このあと玉木代表は記者会見し、「合流すべきだという人と、合流すべきでないという人がいたので、分党するしかないという結論に至った」と述べ、党をわける「分党」を行い、みずからは合流には参加しない意向を示しました。

これについて立憲民主党からは、「無理に一緒になっても、混乱のもとになるだけで、一番いい結果だ」と歓迎する声が出ている一方、自民党からは、「政局の台風の目になることはなく、自民党にとって脅威にはならない」という指摘が出ています。

玉木氏は、来週にも開く両院議員総会で了承が得られれば、「分党」の具体的な協議に入りたい考えです。

立憲民主党との合流をめぐって国民民主党内には、「野党勢力の結集のためには、1人でも多くの合流が必要だ」といった意見がある一方、参議院側を中心に慎重な姿勢を示す議員もいます。

また「分党」する場合に協議される党の活動資金の扱いなどをめぐって、合流に参加する議員と、しない議員との間で多数派工作が始まるのではないかという見方も出ていて、当面は、双方の規模が焦点となります。