【ワシントン時事】米大統領選の民主党候補指名を固めたバイデン前副大統領(77)は11日、黒人女性のカマラ・ハリス上院議員(55)を副大統領候補に決めたと発表した。ハリス氏はジャマイカ系とインド系の両親を持ち、将来の大統領候補の一人。政権の新鮮さをアピールする狙いがある。
バイデン氏はツイッターで「恐れを知らない闘士であり、米国における最良の公僕の一人」とハリス氏を称賛した。ハリス氏も「バイデン氏は米国民を一つにできる。副大統領候補として加わることができ光栄だ」と投稿した。
ハリス氏は、検事やカリフォルニア州司法長官を歴任し、昨年、大統領選の党候補指名をバイデン氏と争った。黒人男性ジョージ・フロイドさんの死を受けて人種差別への怒りが全米に広がる中、民主党内では非白人の起用に期待が高まっていた。
副大統領は大統領に万一のことがあれば昇格する。当選すれば米史上最高齢となるバイデン氏の人選は「事実上の後継者」という点でも注目された。バイデン氏自身、「いつでも大統領が務まる人材」を候補の要件に挙げていた。