[ニューヨーク 17日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落した。リスクオンの動きで安全資産の買い意欲が弱まり、米株市場ではナスダック総合.IXICが最高値を更新したほか、S&P総合500種.SPXも最高値にあとわずかに迫った。
ドル指数=USDは0.21%安の92.817。一方で同じ安全資産の円JPY=は0.56%高の105.98円と、1週間ぶり水準に上昇した。
マニュライフ・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、チャック・トメス氏は、「ドル相場ではリスクオンの動きが継続しており、ドルが売られている」とし、薄商いだったことも変動を増幅したと述べた。
米ニューヨーク連銀がこの日公表した8月の同州製造業業況指数は3.7と、前月の17.2から大幅に悪化した。予想の15も大きく下回った。
これを受け、ドルは朝方に小幅で推移し、午後に下げ幅を広げた。
また、全米住宅建設業者協会(NAHB)が発表した8月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は78と、前月から6ポイント上昇し、1998年に付けた過去最高に並んだ。新型コロナウイルス禍の中、住宅ローン金利の低下に伴い郊外物件への需要が大幅に拡大した。
市場では今週、連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨公表や民主党全国大会が注目されている。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「米政治と連邦準備理事会(FRB)の政策に注目が集まり、ドルに弱いバイアスとなった」と述べた。
ドル/円
NY終値 105.99/106.02
始値 106.35
高値 106.38
安値 105.95
ユーロ/ドル
NY終値 1.1869/1.1871
始値 1.1850
高値 1.1880
安値 1.1835